信光寺住職日記 2013
- 2013/12/31 今年も暮れゆく 1年間ようこそご覧くださいました
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残すところ数時間で今年も暮れゆきます。この1年間に信光寺ホームページをご覧いただいた方々へお礼申し上げます。
大晦日、内陣荘厳ならびに庫裏玄関の花が整い、用意万端。今夜11時から「除夜会(じょやえ)」。本堂で勤行の後、お参りになった方に一人一鐘、除夜の鐘をついていただきます。辛党にはお酒、甘党にはぜんざいが振舞われます。お誘い合わせてお参りください。
年明けて1月2日午前9時より「修正会(しゅしょうえ)」。アミダさま、親鸞さま、蓮如さまに新年のご挨拶を申し上げます。本堂での勤行・法話終了後、子どもたちは「かるた大会」。大人には庫裏の広間で「流盃の儀」、祖師前にお供えのお酒をお屠蘇としていただきます。ご家族連れでお参りください。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/12/25 仏華用の南天の実を採取
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12月25日、仏華用の南天の実を取りに行く。中畑の森重シマ子さんが仏華のために南天を育ててくださっている。
熊谷・岡部両法務員と車で10分程山間に入ると、別世界の景色の中畑に到着。毎年凍えるような寒さの中での作業であるが、今年は朝は氷が張ったそうだが、久しぶりの日差しが温かい中で大きな袋に4杯ほど採取できた。
お蔭さまで毎年、正月用と御正忌報恩講用に豪華な仏華を生けることができる。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/12/20 雪降る厳寒の中に大掃除
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12月20日、雪降る厳寒の中に恒例の大掃除。御正忌報恩講(1月17日〜19日)引受地区の上郷西ブロックから34名のご奉仕をいただく。
9時に集合して、分担を決め早速開始。本堂内外、山門、鐘楼などの煤払いから始まり、本堂では外陣の天井の付け根の部分から柱、建具、外縁、勾欄まで丁寧に雑巾がけし、最後は畳の乾拭きで仕上げをしてくださる。
いよいよ年の瀬も押し迫り、12月31日夜11時から〝除夜会〟、1月2日朝9時から〝修正会〟をおつとめする。ご家族お揃いでお参りください。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/12/14 仏教婦人会・仏教壮年会仏壮合同報恩講を勤修
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12月14日、寒波襲来で終日冷気厳しい中、仏教婦人会・仏教壮年会合同報恩講を勤修する。
宗祖讃仰作法〈音楽法要〉をおつとめし、仏婦会長・仏壮会長のご挨拶のあと、広島からお招きした小島照行先生のご法話を聴聞する。現代の社会構造・家庭環境の急激な変化の中で、お念仏の尊さをどのように伝承していくかということをお説き示し下さった。
今年最後の法要を終え、いよいよ大晦日の夜11時から本堂で勤行後、一人一撞ずつ除夜の鐘を撞く。ご家族揃ってお出かけください。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/11/16 松月博宣師をお招きして永代経法要を勤修
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11月16・17日、松月博宣先生をお招きして永代経法要を勤修する。
16日の昼座には200名超の満堂のご参詣。写経文『帰三宝偈』(住職が清書したものを薄く印刷し文字をなぞる写経)を声高らかにおつとめする。引き続いての『般舟讃』読経中には、昨年10月より本年9月までの新物故者の遺族に中尊前の外陣香炉で焼香していただき、一般参詣者は回し焼香をして、「写経」を須弥壇上にお供えした。
ご法話前席の休憩後、恒例の「コールさいは」のミニコンサート。今回は嬉野市の明覚寺蓮の実コーラス21名が参詣して飛び入り出演、大いに盛り上がった。また、庫裏広間では「菩提樹の会」の第3回写真展が開催された。
18日の御満座では「写経」をお下げして再び全員でおつとめし、松月先生の最後のご法話を賜る。2日間にわたり写経文『帰三宝偈』のこころをやさしく深く有難くお取次ぎ下さった。
地域の行事等と重なる日程で案じていたが2日間4座に延べ450名を超える方々がご縁に遇われ、賑々しくおつとめすることができた。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/10/10 嬉野・明覚寺様へ定例法座一日研修旅行
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10月10日、恒例の定例法座1日研修親睦旅行。今回は佐賀県嬉野市の明覚寺様に参拝する、最も遠出の旅行となる。
早朝7時半に44名の参加者がバスで出発し、10時半に明覚寺様へ到着。坊守の智子(さとこ)さんは私の従妹で、いつもの智ちゃんスマイルで迎えていただいた。
讃仏偈の勤行の後、ご住職の法話を拝聴し、庫裏では心尽くしのおもてなしで茶菓をいただく。この明覚寺様は、御正忌報恩講、両彼岸会は1週間つとめられるという。また各地区のお講も毎月頻繁につとめられ、歴代のご住職・坊守様の弛まないご教化に培われた土徳ある素晴らしい寺院である。
お昼からは、嬉野温泉の大正屋で美味しい食事・入浴とゆったりしたひとときを過ごし、波佐見に移動して陶磁器のお買い物をたくさんして帰途についた。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/09/21 谷川弘顕師を迎えて秋季彼岸会法要を勤修
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残暑厳しく日本晴れが打ち続く中で、21日・22日、神戸より谷川弘顕師をお迎えして秋季彼岸会法要をおつとめする。
法要前日には、庫裏玄関には生花店「はないちもんめ」を経営する中川範子さんが、初秋の世界を備前焼の大壷に生けてくださる。法要参詣者が休憩中に愛でるのを楽しみにされている。
21日1:30、『仏説阿弥陀経』を参詣者と共に声高らかに勤行後、谷川師のご法話を拝聴。谷川師は伝道院で沢山の布教使を育てられ、現在は中央仏教学院で教えておられる。2日間、有難いご縁を賜った。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/09/18 曼珠沙華が咲き、いよいよお彼岸
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9月18日、境内に黄色の曼珠沙華が一輪、ポツンと咲く。あまりの美しさにシャッターを切る。
法要の準備で、お内陣の花生け・打敷掛けを済ませる。20日には担当の地区総代さんが幕張り・外陣設営等をしてくださり、お供物を盛って準備完了。
このたびの彼岸会法要は、神戸より谷川弘顕師を迎えて、21日(13:30・19:30)・22日10:00・13:30)の両日勤修する。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/08/07 那須英信師をお招きして〝盂蘭盆会法要〟を勤修
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8月7日、広島から那須英信先生をお招きして盂蘭盆会法要を厳修する。那須先生は学生時代の私の後輩で、備後教区布教団の副団長として活躍。数年前、山口南組法輪会研修会に出講していただいき、拙寺の法要には初めてご縁をいただく。
最高気温36,5℃の猛暑の中、本堂の中では空調完備で涼しく聴聞。那須先生は心地よいテンポとリズムで明快にお取次ぎくださり、ご参詣の方々も大変悦んでくださった。
今回は町筋中・町筋下・山手筋ブロックの地区総代さんが、猛暑の中に前日の準備から当日の運営までお手伝い下さり、賑々しく勤め終えることができた。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/08/01 芬陀利華(白蓮華)が咲く
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8月1日、境内の蓮水鉢に、見事な芬陀利華(白蓮華)が開花。白蓮華は蓮の中でももっとも高貴なものとされるが、まことに清浄なる姿である。
4月下旬に蓮水鉢の土からすべて新しくして、京都の石田精華園から三種類の花蓮の蓮根を取り寄せて植えた中の一種類。植えた時期が遅く、なかなか蕾が出なかったので心配していた。あとの二種類の開花が楽しみである。
因みにこの蓮水鉢は、昔、小郡下郷の大財閥であった古林家の隠居家の井戸の石である。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/05/31 龍樹菩薩縁の南インドへ行ってきました
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5月31日より6月6日まで、ご門徒を中心に一行8名で、龍樹菩薩の縁の地を訪ねる〝南インドの旅〟に出かける。
福岡から香港経由でハイデラバードに深夜到着。翌朝、周囲5kmの城郭に囲まれる巨大なゴールコンダ城などを観光。
6月2日、今回の旅の目的である龍樹菩薩が晩年止住され大乗の教法を広められたナーガルジュナコンダへ向かう。この地はクリシュナ河の中流でダム建設のため広大なナーガルジュナ・サガル(龍樹の湖)の水底に沈み、重要な遺跡はナーガルジュナ・コンダ(龍樹の丘)と呼ばれる島に移転された。舟に乗り一時間ほどで島に到着。暫し二千年近くの時空を超えて龍樹さまのお徳を偲びながら勤行・見学をする。
翌日は龍樹菩薩の誕生の地・アーマラバティーを見学後、ビジャヤワダへ。更に翌早朝、鉄道で7時間移動してチェンナイへ。チェンナイの博物館、ヒンズー寺院などを見学する。最終日には世界遺産のマハバリプラムで石造寺院や不思議なクリシュナのバターボールと呼ばれる巨大石を観光。深夜にチェンナイを発ち香港経由で無事福岡空港に下り立った帰着した。
暑い中を歩き、毎日朝昼晩の食事がカレー料理だったからか、帰国後、体脂肪が何と13に激減。体脂肪過剰な方は是非インドへ。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/05/18 初参式&宗祖降誕会法要を厳修
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境内では山法師の花が満開。18日10時より13名の赤ちゃんとその家族30余名が参詣して「初参式」をおつとめする。儀式・法話のあと全員そろって記念撮影、その後、各家族ごとのスナップ写真を撮る。最後に色紙に「手形」を押して、「初参式ケーキ」と「紅白のお餅」をお土産に散会した。
午後は1時半からは親鸞聖人のご誕生をお祝いする「宗祖降誕会法要」。宗祖讃仰作法音楽法要の勤行・住職法話の後、「松尾法生(ボーカル・ギター)&藤澤彰祐(カフォーン)ミニコンサート」。
松尾くんはプロ活動を経て僧侶になり、行信教校に在学中。藤澤くんが演奏するパーカッション〝カフォーン〟は珍しいアフリカの民族楽器。演奏の合間のトークでは、ほんわかとした雰囲気の中、浄土真宗のお坊さんとしてのお味わいがにじみ出て、故郷に帰ってきたような何かホッとする心温まるコンサートであった。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/05/09 平成25年度門徒総代会総会を開催
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5月9日、10時より門徒総代会総会を開催。責任役員・本部総代・地区総代80名中、71名の出席。
「讃仏偈」の勤行、教章の唱和。住職と秋本啓輔会長の挨拶の後、地区総代の重冨賢二さんが議長となり議事に入る。24年度の行事・会計決算について、そして25年度の行事予定・会計予算案について審議され、全員の賛同を得る。
今年は仏教壮年会・土曜学校(旧日曜学校)が発足して30周年、コールさいはが10周年となる。親鸞聖人750回大遠忌法要の計画も進めていくことを確認する。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/03/25 ご本山の念仏奉仕団25名、上山。
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25日、24名を引率して念仏奉仕団上山。
大谷本廟への分骨・参拝の後、午後1時から念仏奉仕団のスケジュールに入る。
開会式のあと御影堂の440枚の畳や外縁の掃除。14団体306名の奉仕であっという間に掃除が終わる。百華園でのご門主様との記念撮影とご面接と研修の時間を終えて、初日はホテルで会食して寛ぐ。
26日は朝6時からお晨朝に参拝する。気温2度という冷え込みであったが声高らかに勤行。2日目の日程は百華園の清掃を楽しく済ませて、国宝鴻の間で抹茶の接待を受ける。書院や飛雲閣など数々の国宝を拝観し、最後にご講師の法話を聴聞して閉会式に望む。今回は津本幸恵さんが10回参加の表彰を請け受けられた。
午後は、まず坂本龍馬の定宿で襲撃にあった寺田屋を見学。その後、醍醐寺へ。平年でれば桜はまだ早いのだが、今年は枝垂れがなんと満開!眼を見張り感動のひとときを過ごす。
充実した2日間を振り返りながら帰路についた。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/03/24 信光寺本堂で仏前結婚式を挙行。
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24日、午後2時より、拙寺法務員の熊谷尚志さんと水流佐知子さんの仏前結婚式を執り行う。熊谷法務員は昨年4月より拙寺に勤務。2人とも福岡出身なので、披露宴は後日に福岡で行うとのこと。
「一樹の陰に宿り一河の流れを汲むさえ、浅からぬ縁」。仏前で夫婦の契りを結ぶことは洵に尊いことである。最近、仏前結婚式を望む若いカップルが増えてきたと言われる。これからそんなカップルが増えてくることを希っている。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/03/21 服部法紹師をお招きし春季彼岸会法要を勤修。
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21日・22日、春季彼岸会法要を勤修。このたびは山下義円師がご出講予定だったが本願寺の副総務就任のため不可能になり、若院の行信教校の先輩である広島の登照寺若院の服部法紹師をお招きした。
現在29歳。昨年、伝道院を主席で卒業し、これから活躍を期待される新進気鋭の布教使である。行信教校で培われた聖教量を持って身近な出来事からの合法は見事で、ご参詣衆も有難いご縁に出遇えたよろこびを口々に語っておられた。
初日の昼座には「東日本大震災三回忌追悼法要」を勤修し、支援金の募金にご協力いただいた。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/03/20 春季彼岸会の準備完了。21日・22日勤修します。
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20日、明日からの春季彼岸会法要の準備。
庫裏玄関には、椿・桜・レンギョウなどで春の装いの花が生けられ、午後からはお引き受けの地区総代さん16名が準備に来山。山門・本堂・本玄関の幕張り、外陣の椅子等の設営、外縁の拭き掃除をしてくださり、準備完了。
この度は、山下義円師が副総務就任のために出講できなくなり、若院の先輩・服部法紹師に出講をお願いした。
21日は1時半・7時半、22日は10時・1時半の開座。21日の昼座には「東日本大震災三回忌追悼法要」を勤修する。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/01/17 溪宏道師をお招きして御正忌報恩講を厳修
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17日から19日まで御正忌報恩講を厳修。今年は上郷東ブロックと名田島ブロック129戸のお引き受けにより、賑々しくお勤めすることができた。
〝親鸞聖人ならねども 雪の降る山路を しみじみ越えもうす 雪はこんこん山路を〟と、白秋の詩のように18日の朝は雪景色となった。
18日は、朝席の「御伝鈔拝読」、昼席の「宗祖鑽仰作法-音楽法要」の導師を若院が勤める。行信教校でお育ていただき、今春より龍谷大学の大学院で学び始める。
ご講師の溪宏道先生は5座に亙り、1座1座をエネルギッシュに深くやさしく明瞭にお取次ぎくださり、洵に有難いご縁を賜った。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/01/16 御正忌報恩講の準備が整い、17日より厳修
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御正忌報恩講は、古来よりご門徒を6ブロックに分け6年に1回の輪番制でお引き受けいただく。今年は上郷東と名田島ブロック129戸でのお引き受けで、年末の大掃除から始まり、1月5日の引受地区総代会、12日の真鍮仏具のお磨き・お華束用の餅つきと準備を進めていただいた。
特に手間を掛けてお供えするのは「お華束(けそく)」で、お寺によって盛り方にいろんな工夫がある。拙寺では12日に紙筒に流し込んだ餅を14日に切って写真のように樽の内側に盛り上げ、彩色をして出来上がり。お供えしたお華束は簡単に解体出来るので、法要中に少しずつお下げして「お斎」に添える。
このような工夫により、御正忌報恩講のお荘厳を整えてきた先人のご報謝の営みを末長く継承していきたいものだ。
ご講師に溪宏道先生をお迎えし、いよいよ明日17日の夜席からお勤めさせていただく。(写真をクリックすると拡大します)
- 2013/01/02 新年の阿弥陀さまへのご挨拶 「修正会」
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1月2日、朝9時より「修正会」を勤修。この修正会は、「日曜学校(現・土曜学校)修正会」として、昭和59年1月から子どもたちと共に始めたのであるが、4年半にわたる平成大修復工事完成後、平成9年より大人にも呼びかけて現在に至る。
『正信偈』を唱和して阿弥陀如来さまに新年のご挨拶を申した後、熊谷法務員が御文章拝読、住職法話。その後、大人は御内仏間にて「流盃の儀」でお屠蘇をいただき、子どもたちは本堂で「かるた大会」と「虫ビンゴ」で楽しんだ。
真宗門徒の「初詣で」は、我がお寺の阿弥陀如来さまに新年のご挨拶を申して、今年も仏法聴聞、ご報謝の生活に勤しむことをお誓いするのである。大多数の日本人が、新年早々、願い事の欲の塊の初詣でから始まることは嘆かわしいことである。(写真をクリックすると拡大します)