山口県山口市の信光寺 浄土真宗本願寺派/西本願寺 濟波山

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信光寺住職日記 2011

信光寺住職日記 2011

2011/12/19 大掃除を済ませ、第18回寺子屋セミナーを開催

大掃除を済ませ、第18回寺子屋セミナーを開催

 12月19日、御正忌報恩講引受地区:東津ブロックから23名のご奉仕をいただき、恒例の〝大掃除〟を行う。
本堂内外、山門、鐘楼などの煤払いから始まり、本堂では外陣の天井の付け根の部分から柱、建具、外縁、勾欄まで丁寧に雑巾がけし、最後は畳の乾拭きで仕上げ。境内は隅々まで草取り清掃していただく。今年は男性が多く、高い部分の掃除を丁寧にしてくださった。
同日の夜7時より、寺子屋セミナー「正信偈を聞く」(第18回)を開催する。本願寺司教の内藤昭文先生をお招きし、道綽讃8句のご講話をいただく。年の瀬の慌しい中にも沢山の方々が受講され、熱心に聞き入っていらした。
第19回は2月23日(木)、和田俊昭先生をお招きする。途中からの受講申し込みも歓迎。セミナーの輪がさらに拡がっていくことを希っている。

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2011/12/10 外松太恵子先生をお迎えして、仏婦仏壮合同報恩講を勤修

外松太恵子先生をお迎えして、仏婦仏壮合同報恩講を勤修

 師走に入ってからも温暖な日が打ち続いていたが、寒波襲来でに年の瀬らしくなった12月10日、仏教婦人会・仏教壮年会合同報恩講をおつとめする。
ご講師は青少年カウンセラーとして名高い外松太恵子先生。本願寺出版社の『大乗』に連載された「慕情・私の親鸞さま」の執筆のために巡られたご旧跡での、先生の親鸞さまへの想いをつぶさに語ってくださった。
学生時代に受講した研修会で、「カウンセリングは〝悲泣〟です、仏教です、親鸞です」と講師が語られたことが、カウンセラーを志す機縁となられたとものこと。出会いを大切にされる原点がここにあったかと感じ入ったことである。
満堂の参詣者も何度も頷きながらのお聴聞、洵に有難いご縁を賜った。

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2011/11/19 桑羽隆慈師をお迎えして、永代経法要が始まる

桑羽隆慈師をお迎えして、永代経法要が始まる

 11月19日、午後1時半から桑羽隆慈先生をお招きして永代経法要が始まった。先生は若い頃から拙寺へご出講くださっているが、現在は本願寺派宗会議長としてご活躍されており、ご多用の中でのご出講であった。
200名ほどの方々が、「写経」(住職が清書したものを薄く印刷し文字をなぞる形式の写経で、法要のご案内と共にお配りする。今回は『讃仏偈』)をしてお参りされ、声高らかに勤行して内陣須弥壇上にお供えした。
休憩中には〝コールさいはミニコンサート〟があり、美しい歌声に聞き入った。また、新たに9名の写真愛好家で発足した〝菩提樹の会〟の写真展を庫裏広間で開催。会員の中には全国レベルの写真展で入選・入賞される人もある。「ご院家さんもぜひご参加を!」と言われ、ただのスナップ写真であるが〝アジアの子どもたち〟というタイトルで私も出展した。
7時半から晩座、明日は10時から朝座、1時半から御満座をおつとめする。ご満座では、お供えした写経文をお下げして、再び全員で『讃仏偈』を全員で唱和する。そしてご満座終了後には、信光寺オリジナル供菓〝平成の甍〟のお下がりを全員に差し上げる。
どなたでもお気軽にお参り下さい。

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2011/11/05 ラオス〝仏の心をみる旅〟

ラオス〝仏の心をみる旅〟

 11月5日、ご門徒を中心としたメンバー12名でラオスのビエンチャンとルアンパバーンの旅に出発。人口約600万人、本州とほぼ同じ面積で、ベトナム、中国、ミャンマー、カンボジアに囲まれた東南アジアで唯一海のない国である。
今回は、バンコクから鉄道寝台車で国境まで行き、メコン川の友好橋を渡ってラオスのビエンチャンに入る予定であったが、バンコク大洪水の為に断念。ハノイ経由で空路ビエンチャンに入る。高さ45mの黄金の塔〝タート・ルアン〟や〝ワット・ホーパケオ〟、パリの凱旋門を模して建てられた戦没者慰霊塔〝パトゥーサイ〟などに参拝する。
再び空路にてルアンパバーンに移動し、元王宮であった〝国立博物館〟の拝観、〝ワット・シェトーン〟〝ワット・マイ〟などに参拝する。そして最終日の早朝は、ラオス全土で行われているという僧侶の托鉢風景の見学へ出かける。特にルアンパバーンの托鉢風景は圧巻で、いくつもの托鉢の列が交差する。我々もカオ・ニャオ(もち米だけのご飯)を買って僧侶たちに喜捨した。
朝市の見学のあとは、メコンのリバークルーズ。ゆっくりとメコン川沿いの景色を楽しみながら25kmほど上流へ。絶壁に掘られた中に仏像が点在する〝パークウー洞窟〟などを拝観する。ラオスの伝統的な寺院とフランス領時代の面影を色濃く残す町並みの共存は、不思議と心安らぐ。
復路はシェムリアップ〜ホーチミン経由のチケットをどうにか確保して、10日の早朝に帰国した。

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2011/10/27 弘中英正先生を迎え、第17回寺子屋セミナーを開催

弘中英正先生を迎え、第17回寺子屋セミナーを開催

 10月27日、午後7時より寺子屋セミナー「正信偈を聞く」(第17回)を開催。
ご講師は岩国市・専徳寺前住職の弘中英正先生。前回の深川宣暢先生の曇鸞讃講話を引き継いで、「往還回向由他力」からご講話くださる。
先生は「他力=回向」を中心に、深い聖教量をもって鋭い切り口で、曇鸞大師がコペルニクス的転回をなさったように、他力に遇うとは私の生きる方向が変えられることであると力強く語られた。品格溢れる語り口と譬えに頷きつつ、実に有難く聴聞させていただいた。
次回は12月19日(月)。本願寺司教・内藤昭文先生が「道綽決聖道難証」からの道綽讃をご講話くださる。

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2011/10/22 田畑正久先生を迎え、山口南組親鸞聖人鑽仰会を開催

田畑正久先生を迎え、山口南組親鸞聖人鑽仰会を開催

 10月22日、午後2時30分より「第11回山口南組親鸞聖人鑽仰会」を拙寺が会場お引き受けして開催する。
ご講師は、龍谷大学大学院教授・大分の佐藤第二病院院長の田畑正久先生。先生は九大医学部大学中に浄土真宗に出遇われ、医療の第一線で活躍されながら聞法に勤しまれた。平成6年、東国東国保総合病院の院長に就任されるが、もっとお念仏のご法義を伝える時間がほしいと平成16年には勇退される。
演題は「現代日本の医療文化と仏教文化」。250名程の聴衆を抱き取るような優しい眼差しで、先生が理想とされる医療と仏教の融合を熱く有難く語られる。「健康に老い、健康に病み、健康に死ぬ」というフレーズが実に印象的だった。
この鑽仰会は、組連研修了者の会である法輪会が始められ、やがて総代連絡協議会・仏教婦人会連盟・仏教壮年会連盟が加わり、4団体の共催行事として発展してきた。ご講師には今まで松田正典先生・宮崎幸枝先生・外松太恵子先生・張偉(チャンウェイ)先生・青木新門先生。僧侶でない方で念仏法悦・流布に勤しまれている方を迎えている。

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2011/10/14 定例法座一日研修親睦旅行で周防大島の荘厳寺様に参拝

定例法座一日研修親睦旅行で周防大島の荘厳寺様に参拝

 10月14日、恒例の「定例法座1日研修親睦旅行」で周防大島に出かける。毎月12日の定例法座(仏教婦人会主催)には80〜90名程のご参詣があり、このたびは約半数の43名の参加者に住職・坊守が同行する。
9時30分に荘厳寺様に到着。白鳥文明ご住職のご法話を拝聴する。翌日から報恩講法要をおつとめになり、ご多端の中にもかかわらず、坊守様・ちあき若院様から茶菓の接待など、大変なご歓待をいただいた。
その後、荘厳寺若院様のご主人が創められたという「ジャムズガーデン」に立ち寄る。20数種類のジャムを試食後、それぞれに気に入ったものをたくさん購入。さすがに45名が入るとお店が狭く感じるほどの大賑わいであった。
ホテルサザンセトにて昼食休憩。私は露天風呂・サウナ付きの広い風呂に一人でのんびりと入りリフレッシュ。星野哲郎記念館では北島三郎展が開催中。無料のカラオケボックスがあり、カラオケ好きの人たちは至福のひとときを過ごされたようであった。
終日の雨天で周防大島の美しい景色を見ることができなかったのは残念であったが、みんなで楽しく充実した一日を過ごせたことを悦びながら帰途に着いた。

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2011/09/21 彼岸花が咲き始め、明日まで秋季彼岸会法要を勤修

彼岸花が咲き始め、明日まで秋季彼岸会法要を勤修

 颱風15号の影響で強風に揉まれながらも、庫裏玄関前に彼岸花が美しく咲き始める。
本日21日は昼と夜の2座、秋季彼岸会法要を勤修する。ご講師は、美祢市・長楽寺住職の河野宗致師。〝人間は言葉の生きもの〝であるから、よい言葉をを聞かないとよい言葉は出てこない。阿弥陀さまの生きた言葉を聞いた者の口に最高によい言葉〝お念仏〟がこぼれ出てくると、お取り次ぎくださった。
明日22日は朝10時、そして御満座が午後1時30分から勤修いたします。懐かしい方々を偲びながら、阿弥陀さまのお慈悲の至極をお聴聞しましょう。

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2011/09/13 親鸞聖人750回大遠忌法要に山口南組第2期団体参拝

親鸞聖人750回大遠忌法要に山口南組第2期団体参拝

 9月13日、親鸞聖人750回大遠忌法要の山口南組(14ヶ寺)団体参拝。第1期は4月に170名、このたび第2期は200名を引率しての上山となった。
京都は連日34℃超という残暑の名残にしては異常な暑さだったが、御影堂ではミスト付きの大型扇風機があり、少しは暑さを凌ぐことができた。
法要は、200名ほどの雅楽を奏でる楽人と出勤僧侶の縁儀参進で始まり、新門様のご導師で宗祖鑽仰作法の音楽法要を超え高らかにおつとめして、ご開山様のご遺徳を偲ぶ。最後に専如新門様、即如門主様のお言葉を拝聴し、50年に1度のご勝縁に遇い得たことの有難さをしみじみ味わった。
龍谷ミュージアムをはじめ門前界隈で自由時間を過ごしたあと、おごと温泉の緑水亭に向かう。夕食の懇親会は、歓談とカラオケで親睦を深めて楽しいひとときであった。
翌日は、5台のバスが3コースに別れて、日野誕生院・法界寺・大原三千院に参拝し、比叡山で合流して昼食。その後、根本中堂・西塔のコースと横川に分かれて参拝する。  200名の引率は、人数確認、新幹線の乗り降りなど大変であったが、事故や病人もなく無事に日程を終えることができたことに感謝しながら帰路に着いた。

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2011/08/29 山口教区少年大会 青海島共和国~仙崎みすヾ通りで開催される

山口教区少年大会 青海島共和国~仙崎みすヾ通りで開催される

 8月29日、第15回山口教区少年大会に参加のため、土曜学校の子どもたちと数名の保護者と共に、一行30名がバスで長門市へ出発。
10時半より青海島共和国の立派な元小学校の体育館(数年前に廃校の由)で開会式が行われる。「らいはいのうた」を声高らかに唱和したあと、ご法話を拝聴して、ゲームを楽しんだ。
昼食後は仙崎に移動して〝みすヾ通り〟でのウォークラリーに参加。金子みすヾのお墓がある遍照寺、みすヾ記念館、まちなかギャラリーなど、数ヶ所のチェックポイントでみすヾのことを学び、みすヾの詩を唱和しながら猛暑の中を歩き回る。途中ではカキ氷やさつま揚げが振舞われホッと一息、子どもたちは大喜び。
この大会は隔年に開催され、このたびは大津東組の若い僧侶が中心となって企画運営された。猛暑の中の準備、運営、後片付けなど、お疲れさまでした。

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2011/08/26 寺子屋セミナー「正信偈を聞く」(第16回 講師:深川宣暢先生)を開催

寺子屋セミナー「正信偈を聞く」(第16回 講師:深川宣暢先生)を開催

 8月26日(金)、寺子屋セミナー「正信偈を聞く」(第16回)を開催。
龍谷大学教授の深川宣暢先生が、「本師曇鸞梁天子〜報土因果顕誓願」の6句をご講話下さる。正信偈の組織図とレジュメを用意してくださり、テキストを併用しながら〝深く・やさしく・ありがたく〟お説き示し下さった。
残暑厳しくてお疲れの中に夜のひとときを本堂で熱心にお聴聞される姿は、深川先生も聴講者を讃嘆されたように、まことに尊いことである。今回も新たに2名の受講申し込み者があった。
次回は10月27日(木)。岩国市・専徳寺前住職・弘中英正先生が「往還回向由他力〜諸有衆生皆普化」を講話くださる。

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2011/08/07 山下義円師をお迎えして満堂の中に盂蘭盆会法要を勤修

山下義円師をお迎えして満堂の中に盂蘭盆会法要を勤修

 今年の盂蘭盆会法要は、ご講師に岡山の山下義円師をお迎えして勤修した。山下師は私の大学時代の先輩でダンディーな人だったが、白髪にカラー布袍がよく似合うお洒落なセンスは60歳にしてなお健在。
暑い中に満堂のご参詣。空調により快適な本堂で声高らかに勤行のあと、山下師は独特のスタンスで参詣者との一体感を保ちながらの有難いご法話であった。
今年度から前日の準備と当日のお手伝いを地区総代さんにお願いし、上郷東・上郷西ブロックが担当され、お蔭で準備から後片付けまでスムーズ終えることができた。  8日からは初盆や遠方のお盆参りが始まる。猛暑の中、15日までの体調管理は大変だが、今年も無事乗り切りたいと希っている。

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2011/06/27 沙羅が咲き、寺子屋セミナー第15回を開催

沙羅が咲き、寺子屋セミナー第15回を開催

 27日早朝、沙羅の花が咲いた。新発意・悠玄が小学校に入学した年に植えて、すでに17年。ようやく3メートル余りに成長し、今年は10個以上の蕾がついた。梅雨空に清楚な白い花が映える。わずか一日のいのちを力むことなく静かに咲ききる沙羅の花を、これから数日愛で楽しませてもらう。
夜は7時より第15回寺子屋セミナー。松月博宣先生が、『正信念仏偈』の「帰入功徳大宝海〜入生死園示応化」の6句について、信心の利益を〝入:入大会衆数・即証真如法性身〟と〝出:示応化〟に分類され、〝易しく・深く・有難く〟研ぎ澄まされた独自の言葉をもってご講話くださった。  今回も新たな受講者があり、嬉しいことである。ますますセミナーの輪が拡がっていくことを希っている。
次回は8月26日(金)。深川宣暢先生が「本師曇鸞梁天子」の曇鸞讃からご講話くださる。

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2011/05/21 新樹輝く中に「初参式」「宗祖降誕会法要」を勤修

新樹輝く中に「初参式」「宗祖降誕会法要」を勤修

 境内では新樹が輝き、山法師・楠の花が満開。玄関には〝はないちもんめ〟の中川範子さんが、初夏の花材をふんだんに使って見事に生けてくださった。
21日、午前10時から「初参式」。今回は8名の赤ちゃんとその家族30名ほどの参加で今まで最少であった。儀式・法話のあと全員そろって記念撮影、色紙に「手形」を押して、「初参式ケーキ」と「紅白のお餅」をお土産に散会する。 この色紙には、『大無量寿経』の「其手常出無尽之宝」という言葉を住職があらかじめ清書しており、右手空白の部分に赤ちゃんの記念の手形を押すのであるが、これが大変。大泣きの子、固く握りしめたまま指を解こうとしない子、なだめたり、すかしたりしながら仏婦の役員さん総がかりで、赤ちゃんの手に朱肉をつけて手形を押す。
午後1時半からは親鸞聖人のご誕生をお祝いする「宗祖降誕会法要」。勤行・住職法話の後、今回は詩吟界の大家・木原寶心師をお招きし、寶心流吟道寶水会と山口民謡ほたる会による吟詠と舞踊で賑やかに楽しく降誕会のひとときを過ごした。

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2011/04/20 百花繚乱

百花繚乱

 拙寺の境内裏庭では、山桜、牡丹、花水木、石楠花、蘇芳、姫林檎、虎の尾、海棠などなど、百花繚乱。
年度始めの行事や会議、法務の忙しさの中で、暫し庭を眺めていると心癒される。

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2011/04/12 定例法座にて東日本大震災追悼法要を勤修

定例法座にて東日本大震災追悼法要を勤修

 4月12日、午後1時30分より定例法座をつとめる。この法座は仏教婦人会の主催で、布教使は住職がつとめている。私が入寺した30年近く前は10数名の閑散とした法座であったが、15年ほど前からは100名前後のご参詣となり、御法礼の大部分が仏教婦人会の活動資金となる。
今回は「東日本大震災追悼法要」を併修。表白の最後に、『奇しくもこの四月九日から始まりました「親鸞聖人750回大遠忌法要」は 宗祖のお言葉「世の中安穏なれ」を掲げての法要です 安穏を願われた宗祖のお心を体し このたび被災されたすべての方々の悲しみに寄り添い その思いを分かちあえる念仏者でありたいと思います この大震災によってお亡くなりになったすべての人々を悼み偲び 悲しみを縁とし 今一度 私自身の生き方を見つめ直す時であります』と申し上げた。
今日の参詣者の御法礼154,000円は全額、義捐金としてお届けさせていただく。

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2011/04/09 親鸞聖人750回大遠忌法要に参拝

親鸞聖人750回大遠忌法要に参拝

 西本願寺では親鸞聖人750回大遠忌法要が4月9日から始まり、明年1月16日の御満座まで延べ65日間にわたり115座がつとめられる。
その初日の午後の法要に山口南組の第1期団体参拝170名を引率して上洛。西本願寺に到着すると、本山職員と共に緑ジャンパ―姿の山口教区教務所の名護屋・阿武両氏が笑顔で迎えられ、丁寧にご案内をしてくださる。
2時30分、阿弥陀堂から縁儀参進。御影堂と阿弥陀堂から呼応する大太鼓の音に合わせて静かに進まれ、今までにない緊張感のある縁儀である。ご門主様がご出座、新門様がお導師をつとめられ、3700名の参詣者が「宗祖讃仰作法」を声高らかに唱和した。
新門様は東日本大震災のことに触れられると言葉がつまられ、情が深い一面を感じ入るご親教であった。
50年に1度のご勝縁に遇い、ご真影様にお礼申すことができたことをよろこばせていただいた。
10日は真宗高田派のご本山・専修寺へ参拝。鳥羽観光をして参加者相互の親睦を深めながら11日に無事帰山した。

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2011/03/18 春の彼岸会法要で大震災への義捐金の募金

春の彼岸会法要で大震災への義捐金の募金

 3月18・19日、庫裏玄関には美しい春の花を生けていただき、彼岸会法要を勤修。このたびは藤本唯信先生をお迎えする。お慈悲の至極とご報謝の工夫を、先生の穏やかな人柄から渾々と沸きいずるようにお話くださる。実に有難いご縁を賜った。
未曾有の被害をもたらした東日本大震災。被災者へ何もできない罪悪感に駆られるが、参詣者一同心を合わせてせめて義捐金の募金をと呼びかける。また、法要の剰余金は平素、無料公開講座「寺子屋セミナー」の運営に当てているが、今回は全額を義捐金として募金に加える旨を伝える。
法要終了後、仏教婦人会の役員さんに集計していただくと、21万5510円のご協力があった。そして法要会計の収支決算では28万2154円の余剰金があり、合わせて49万5510円を義捐金としてお届けすることになる。
遥か遠くの私たちにとって、厳しい現実に耐え忍んでおられる被災者に対して義捐金や物資を届けることしかできない。、そして山田洋二監督のコメントのとおり、貧弱な想像力を懸命に働かせて、被災地の人たちを思い続けたい。

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2011/03/07 ブータンの旅より無事帰国

ブータンの旅より無事帰国

 1日にブータンを巡る旅に出発。人口わずか70万、面積は九州ほど。神秘の王国とも呼ばれ、仏教を国教とする。前国王が提唱した経済成長主義の国民総生産(GNP)でなく国民総幸福(GNH)の理念を掲げた国造りを進めている。
西部の主な都市のティンプー(標高2400m)、プナカ(1350m)、パロ(2300m)にあるゾンを巡った。ゾンはブータン独特のもので、17世紀初めのブータン建国時に各地に建築した城塞・政府出張所・僧院を兼ねた大建造物である。
ティンプーからプナカへの道中にはドチュラ峠(3120m)があり高低差2000m程の移動で、温度差も20度以上。男性の〝ゴ〟、女性の〝キラ〟と呼ばれる民族衣装が自然豊かな風景によく映える。
最終日にはパロの山中の500mはある断崖絶壁に築かれているブータン最高の聖地タクツァン僧院へトレッキングで参拝。滑り落ちそうな急勾配の山道をジグザグに折り返しながらひたすら登る、登る、登る。空気が薄いので息苦しく心臓がパクパク。途中のビューポイントから眺める僧院はなかなか近づかず、気が遠くなる思いをおさえて、何度も立ち止まりながら登る。
1時間半ほどでやっとレストハウス(標高2800m)に到着し、スタート地点からは遥か彼方に見えた僧院がずいぶん近くに見えてきた。昼食、休憩をゆっくりとった後、断念する人を残して5名でチャレンジ。再び急勾配を登り始めるが3000mを超えるので呼吸はさらに苦しくなる。途中はなだらかな道となりホッとするのもつかの間、目前に見える僧院には100mほどの階段を降り、再び息を整えながら少しずつ階段を登って到着。達成感200%!!
僧院に参拝後、下界を見下ろすと、レストハウスやスタート地点が遥か彼方…!! 再び自分の足で降りなければならない。これほどの経験は我が人生では初めてではなかろうかと思いつつ、再び階段を降りては登り、ただひたすら降りる、膝が笑うのを我慢して降りる、降りる!! 
ホテルの設備、食事等は最悪で、同行者からも不平不満があったが、世界初の禁煙国であり、地球環境保全への取り組みでは世界のトップを行く。観光客に対しても入国制限をして、現在の環境を変えてまでの観光化は考えていない由。
トレッキングの途中で、「ロープウエイがあれば楽に参拝できるのにね」と言う我々に、ガイドのテンジンさんはサラリと「苦しみに耐えながら歩いて参拝するからこそいいんだよ」との弁。本当の豊かさを考えさせられる国であった。

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2011/02/24 寺子屋セミナー(第13回・講師:山内教圓先生)を開催

寺子屋セミナー(第13回・講師:山内教圓先生)を開催

 2月24日、寺子屋セミナー「正信偈を聞く」(第13回)を開催する。異常に温暖な一日で、夜になっても外気温が14度ほど。
このたびは佐賀教区の山内教圓先生を初めてお招きして、「宣説大乗無上法〜応報大悲弘誓恩」の8句を易しく楽しくご講話いただいた。
今回から新たに3名の申し込みがあり、セミナーの輪が拡がっていくことが嬉しい。信光寺門徒の垣根を取り払い、どなたでも気軽にお申し込みできる聴講料無料の公開講座である。
次回は4月26日、福岡教区の紫藤常昭先生をお招きして開催する。
今日の陽気で境内の垂れ梅がほころび始めた。この梅の木は、昨年3月に信光寺仏教婦人会創立50周年記念の植樹で、初めての開花である。

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2011/02/19 仏教壮年会の23年度総会・懇親会を開催

仏教壮年会の23年度総会・懇親会を開催

 信光寺仏教壮年会の23年度総会は、会員93名中46名が出席して午後6時に開会。22年度の行事・会計報告(年度は1月から12月としている)、23年度の行事予定の審議・承認を得る。
また、親鸞聖人750回大遠忌の記念すべき年に、境内に親鸞聖人像の建立を計画中であり、『よろこびの箱』への協力を仰ぐ。この『よろこびの箱』の浄財では、今までに「親鸞聖人御絵伝の修復」、「梵鐘の再鋳」の事業を達成している。
最後に恒例の賞の授与。今回は皆勤賞9名、努力賞18名と出席率がよく、それぞれの賞品を授与する。
7時からは庫裡広間にて31名で懇親会。30歳代から70歳代まで親子ほどの歳の差も感じさせずに、坊守と共に仲居さん3人が加わって、和やかに酒盃を交わしながら親睦を深めた。

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2011/01/14 酷寒の中に御正忌報恩講(749回忌)をお勤めする

酷寒の中に御正忌報恩講(749回忌)をお勤めする

 酷しい寒さの中に御正忌報恩講を迎えた。今年は山手筋ブロック97戸のお引き受けで、大掃除・仏具お磨き・お華束の餅つき等の準備から、法要当日の駐車場整理、受付、お斎の接待をしてくださる。
15日は満堂で賑々しくお勤めできたが、16日はマイナス4度の震える寒さの影響でご参詣が半減して淋しく感じた。
松月博宣先生は、ご開山・親鸞聖人がお示しくださった浄土真宗を、研ぎ澄まされた独自の言葉をもって深く・やさしく・明瞭にお取次ぎくださり、実に有難いご縁を賜った。
今春4月からいよいよ親鸞聖人750回大遠忌法要がご本山で厳修される。山口南組15ヶ寺では初日の4月9日と9月13日に、合わせて400名の団体参拝を予定している。まだまだ先のことだと思っていた大遠忌のご勝縁に遇わせていただく日も近い。50年に1度の巡りあわせ、有難いことだ。

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